資産運用

「配当金を出さない企業は悪い企業」この考えは“大間違い”です。

こんにちは、ゆうちきです。

個別株投資をしている、もしくはチャレンジしようとしている皆さん、
配当金を出す企業と出さない企業の違いをはっきり言えますか??

「配当金を出さないってことは、企業が利益を出していないからじゃないの?

と考えている方はきっと少なくないのではないでしょうか?

確かにそう考えるのもすごく分かります。
なぜなら、実際に僕が最初にこう思っていたからです(笑)

そもそも配当金というのは、会社が事業によって得た利益から株主に分配される現金のことで、
投資家への株主還元の一つです。

ですので、

マネ男くん

投資してやってるんだから、株主に対してしっかり配当金出せよ!


と言いたくなるのが普通ですよね(笑)

しかし、配当金というのは全ての企業が出すわけではないのが現実。

配当金を出す企業と配当金を出さない企業、

この両者にはある大きな違いがあり、どちらにもメリット・デメリットがあるのです。

そこで今回は、配当金を出す企業と出さない企業の違いを解説していきたいと思います。

配当金を出す企業、出さない企業の違いは?

株式会社には大きく分けて、「配当金を出す企業」「配当金を出さない企業」の2つがあります。

配当金はある事業で得た利益から投資家に還元されるお金のことですが、

事業で得られた利益を配当金として投資家に還元してくれるのは非常にありがたいことですよね!
貰えるものは全部貰いたいですよね、、、(笑)

そこで、「配当金を出さない企業は業績が悪い企業なのか?」
と考えるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

確かに配当金を出す企業の方が、経営に余裕がありそうに見えますよね?

しかし、そこには企業ごとの経営のしくみに違いがあるだけなんです。

では実際に、配当金を出す企業(有配当企業)と配当金を出さない企業(無配当企業)の
経営の仕組みの違いを見ていきましょう!

有配当企業のしくみとは?

配当金を出す企業(有配当企業)は、
ある事業で得た利益の一部を、配当金として株主還元する企業のことです。

すごく簡単に言ってしまうと、「投資してくれた方への謝礼金」みたいなものです。

分配される金額は、「1株当たり●●円」と決まっており、

文字通り、1株当たり10円の配当を出す企業であれば 、
100株投資すると、年間1000円の配当金を受け取れるということです。

【配当金を出す企業(有配当企業)のしくみ】

ある事業で利益が出る

企業は得た利益の一部を配当金に、
残りは次の事業の資金に。

投資家は配当金として利益を得る。

このような流れです。

ただ、業績が悪化しすぎると配当金を出さない(無配)場合あるので、

景気が悪い中でも配当を続けてきた実績があるのか?
配当を出せるくらい財務状況は良いのか?

などの分析は必要になってきます。

ちなみに、有配当企業に投資するなら『米国企業』を僕はおススメしています!
こちらの記事もぜひご覧になってみてください。

無配当企業のしくみとは?

では、気になる無配当企業はどんな仕組みなのかを見ていきましょう。

配当を出さない企業(無配当企業)の最大の特徴は、

事業で得た利益を、設備投資や次の事業に再投資するところ。

つまり、利益を投資家に配当として還元しない代わりに、

A会社

利益を企業内でどんどん投資し、企業価値を最大限に高めていこう!

ということなんです。

企業の価値が上がるということは、同時にその企業に投資したい人が増えるということ。

ということは、株価も上昇しますよね?

すると、その企業に投資をしている投資家は株価の値上がり益が得られる。というしくみなんです。

【配当金を出さない企業(無配当企業)のしくみ】

事業で利益が出る

利益を次の事業や設備や人件費に再投資

早いスピードで企業が成長する

投資したい人が増え、株価上昇

投資家たちは株価の値上がり益という形で利益を得る

配当金を出す企業は熱心に株主のことを考え、事業で得た利益を配当金として還元する姿勢は素晴らしいことですが、配当金を出さないからと言って「悪い企業ではない」ということだけ覚えておいてください。

結果、どちらも株主に対する姿勢は素晴らしいと言えますね!

実際に、成長を重視している企業はどこ?

配当金を出さない企業(無配当企業)は、
ある事業で得た利益を新しい事業にどんどん再投資して、会社を早く成長させよう!

という仕組みを取っているために、配当金を出さないという理解はできたと思います。

その投資先は、『設備投資』や『人員増員』、『企業買収』など多岐にわたります。

では、実際にどの企業が配当金を出さないしくみを取っているかというと、

  • Amazon(アマゾン)
  • Google(グーグル)
  • Tesla(テスラ)

などの名だたる企業が配当を出していません。

いずれの企業も配当金を出さず、どんどん新しい事業にチャレンジするという姿勢を取っています。

このように、利益をジャンジャン次の事業に再投資して、
企業の価値が上がっていくので、株価が上がるスピードが早くなっているのがお分かりいただけると思います!

まとめ

配当金を出さないからと言って、決して「悪い企業」ということではないんです。

配当を出してくれる企業(有配当企業)へと投資していると、
その企業の株を保有しているだけで配当金という形で利益を得ることができます。

例えば、何十年も連続で増配(配当金を増やす)する企業に投資すれば、
安定した配当金収入を得ることができますし、景気の動向に左右されずに済む

などといったメリットがあります。

一方、配当を出さない企業(無配当企業)は、

事業で得た利益を、設備や人員、次の事業に再投資するための資金にしている

ので、配当金が出ない代わりに、企業価値が上がるスピードが速いという特徴があります。

そのため株価が上がりやすくなり、投資家は株価の値上がり益(キャピタルゲイン)を期待できるのです。

配当金を出す企業(有配当企業)
→配当金収入が期待できる

配当金を出さない企業(無配当企業)
→株価の値上がり益が期待できる

今回の内容をざっくり分けるとこんな感じ。
どちらにもメリットがあり、決してどちらの方が悪い企業ということはないことが分かりますね。
人それぞれの投資スタイルに合わせて選ぶとよいと言えます!

では、今回はこれで終わりにしたいと思います!
最後までご覧いただきありがとうございました。


ばいちき!