こんにちは、現役銀行マンブロガーのゆうちきです!
平日は銀行マンとして10時間ほどバリバリ働いて、仕事終わりや休日に、
銀行マンの金融ノウハウを活かしてブログを書いています。
最近の悩みは、『昼食代をどう削るか』です(笑)
現在、昼休みになってはコンビニに行き500~700円を毎日出費している状況です。
無駄な出費の積み重ねは、長期的にみると痛いものなので、
一日100円でも節約しようと頑張っている次第であります!
さて、今回は「配当金を狙った投資は米国株がおススメ!」というテーマでブログを書きたいと思います。
最近は『FIRE』という、資産運用などで経済的自立ができるほどの資産を貯め、早期で会社を退職し、優雅な人生を送るというライフスタイルが流行ってますよね?
この生き方を目指すうえで、配当金収入というものが非常に欠かせないものとなってきています。
ですので、今回はこういった方向けの記事となっています。
・40~50歳で会社員を辞め、FIREを目指したい方
・配当金収入で、月々の生活費を増やしたい方
・配当金を狙った投資なら、日本株or米国株?どちらか迷っている方
配当金を狙う投資って何??
まずは、株式投資をする上で押さえておきたい「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の違いについてしっかりと理解しておきましょう。
「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の違いとは??
企業は投資家から投資を受けるにあたって、当然何かしらの形で、投資してくれたお礼として投資家に利益を還元するわけですが、
中でも、投資家に利益を還元する方法が大きく分けて2種類あり、それが今回説明する「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」になります。
まずは、皆さんになじみ深いと思われる「キャピタルゲイン」の方から解説していきたいと思います。
「キャピタルゲイン」とは、株式や債券など、保有している資産を売却したときに得られる利益(売買差益)の事です。
これは株式投資において、皆さんがおそらく想像している利益を得る方法ではないでしょうか?
例えば、会社Aの株を50万円で購入し、その株が60万円に値上がりしたところで売却すると10万円の利益を得ることができるというものです。
購入したときの価格と売却したときの差が利益になるといういたってシンプルな利益の取得方法となっています。
一方、「インカムゲイン」とはなんぞや!?
「インカムゲイン」とは、保有している株式や不動産から断続的に得られる『配当金』や『家賃収入』のことを指します。
株式投資であれば、株を保有している間に保有している量の分だけ「配当金」として受け取ることができるんです。
インカムゲインを狙う一番のメリットは不労所得を得られることですね。
冒頭でお伝えした「FIRE」を実現している方は、インカムゲインとして配当金を不労所得として生活している人ほとんどです。
どんだけ遊んでても、持っている株の分だけ配当金が入ってきてそれだけで生計を立てることができるなんて本当に夢のような話ですよね(笑)
配当を狙う=インカムゲインを狙う
配当金を狙った株式投資にチャレンジするということは、キャピタルゲインではなくインカムゲインを得るということなんです。
つまり、配当金を出す企業へ投資をするということは、
株式の売買を繰り返して地道に売買益をねらう投資ではなく、配当金を出す企業の株式を長期的にコツコツ購入していき、その保有している株式の分だけ配当金として不労所得を得る生活を目指すことなのです。
僕は、その中でも米国企業への投資を非常におススメしています。
配当金を出す企業への投資は「米国株」が良い理由とは?
僕配当金を出す企業に投資するのならば、僕は米国株一択だと考えています。
理由は様々ですが、今回はそのうちの3つをご紹介したいと思います!
1、米国には、30年以上が50社以上!
「え?何が30年以上なの?」と思われましたよね?
それは『連続増配年数』のことです。
『増配』とは、企業が投資家に還元する配当金を前期より増やすことを指します。
つまり、連続増配年数とは、ある企業がどれほどの年月に渡って増配を続けてきたかを表すものです。実はこの連続増配年数で、日本企業と米国企業は大きな差があるのです。
連続増配年数の重要性については、後ほど説明します。
では、日米企業の連続増配年数の差を、それぞれの国のTOP10で比べてみたいと思います!
米国企業の連続増配年数ランキングがこちら↓
順位 | 銘柄名 | 連続増配年数 |
---|---|---|
1 | アメリカン・ステイツ・ウォーター(AWR) | 67 |
2 | ドーバー(DOV) | 66 |
3 | プロクター・アンド・ギャンブル(PG) | 65 |
4 | ジェニュイン・パーツ(GPC) | 65 |
5 | ノースウェスト・ナチュラル・ガス(NWN) | 65 |
6 | パーカー・ハネフィン(PH) | 65 |
7 | エマソン・エレクトリック(EMR) | 64 |
8 | スリーエム(MMM) | 63 |
9 | シンシナティ・ファイナンシャル(CINF) | 61 |
10 | コカ・コーラ(KO) | 59 |
日本の連続増配当銘柄のランキングがこちら↓
順位 | 銘柄名 | 連続増配年数(年) |
---|---|---|
1 | 花王 | 31 |
2 | リコーリース | 26 |
3 | SPK | 23 |
4 | 小林製薬 | 22 |
5 | 三菱UFJリース | 22 |
6 | 沖縄セルラー電話 | 20 |
7 | トランコム | 20 |
8 | KDDI | 19 |
9 | みずほリース | 19 |
10 | サンドラッグ | 19 |
米国のランキングと比べると一目瞭然と言えますよね。
30年を超えているのはたったの一社、花王のみとなっています。
「連続増配年数」は絶対気にするべき
配当金を出す企業に投資したいという方は、まずこう思われるのではないでしょうか?
「配当利回りが一番重要じゃないの?」
確かに、配当利回りも大切です。
しかし、長期で運用をしていくとなると、配当利回りが良い企業で固めるよりも、長い間配当金を増配し続けている企業に投資する方が精神的にも安定するため、安心して投資が続けられると言えます。
また、何十年も配当金を増配し続けてきたということは、
「株式市場の暴落にも耐えてきた実績がある」という紛れもない事実がそこには存在するのです。
米国には50年以上も増配を続けている企業が多く存在します。
その50年以上もの間には「ブラックマンデー」や「リーマンショック」、最近の出来事で言えば「コロナショック」など多くの大暴落が過去には起こってきたわけですが、
そういった世界的な株価暴落の出来事の中でも、絶えず増配を続けてきたという事実があり、企業の株主に還元しようとする姿勢がうかがえますよね。
当然、これからも減配しないということを保証しているわけではありませんが、先ほどのような危機を数々乗り越えてきたということは投資する上で素晴らしい判断材料の一つだと言えます。
2、米国企業の「営業利益率」の高さ
配当金は、それぞれの企業が事業によって得た利益から出ることから、
企業自体の競争力や収益力は欠かせません。
競争力・収益力でも圧倒的な力を見せるのが米国企業なんですけど、
その力を表す値の一つとして、『営業利益率』が使われます!
「そもそも営業利益率って何?」って感じですよね?汗
【営業利益率とは?】
まず、『営業利益』から理解しましょう。
営業利益=売上ー販売管理費(費用)
例えばある会社で、100万円の利益が出たとします。
それに対してかかるもろもろの費用(販売管理費)が80万円だったとします。このときの営業利益は20万円となるわけです。
対して、『営業利益率』は売り上げに対してどれくらいの収益が占めているかを表すもので、
営業利益率=営業利益÷売上×100
先ほどの「会社A」に当てはめると、20万の営業利益から売り上げの100万を割って、100をかけると、会社Aの営業利益率は20%となるわけです。
売上に対して、ほとんどの部分が経費で飛んでいってしまうとなると会社に残る利益は少ないですよね?
でも、営業利益率が高い企業ほど、手元に残る現金が多いということになる。つまり、その分配当を多く出せるというわけなのです。
営業利益率が高い企業ほど、手元にキャッシュが残るのでその分配当にお金を回すことができるんです。
この点で、米国企業は非常に優れています。
そして、先ほどの日米の連続増配企業のTOP3の営業利益率を比べてみても差がお分かりいただけると思います。
【日米連続増配企業TOP3の営業利益率】
(2021年3月期決算)
米国の連続増配企業TOP3の営業利益率
- AWR⇒25.91%
- DOV⇒16.73%
- PG⇒20.90%
日本の連続増配企業TOP3の営業利益率
- 花王⇒9.65%
- リコーリース⇒5.35%
- SPK⇒4.88%
圧倒的な差がついてますよね、、、(笑)
このランキングは“連続増配”のランキングであり、“配当利回り”のランキングではないのにも関わらずこのように大きな違いがあるのです。
3、右肩あがりを止めない米国市場の強さ
日本の主要指数である『日経225』とアメリカの主要指数である『S&P500』の過去約40年間の推移を見てみましょう。
【日経225】
【S&P500】
もう何も言葉は必要ありませんよね(笑)
米国株は基本的に右肩上がりなので、どのタイミングで投資を始めても長期的にみると利益を得られる可能性が極めて高いのです。
一方で、日経225はバブル期の1889年につけた最高値(3万8,957円)をいまだ更新できていないのが現状なのです。
もちろん株式市場には短期的の乱高下がつきものであり、S&P500もずっと右肩上がりというわけではありません。しかし、中長期で比較してみると、日本株より米国株の方が上昇しているのは間違いないということがお分かりいただけたと思います。
ここまで米国市場が強いのは「市場の新陳代謝が良い」ことに要因があると考えます。
米国株式市場の強さの要因についてはこちらの記事で詳しく解説しるので、あわせてご覧ください!
まとめ
配当金を狙った投資を始めるうえで、僕がなぜここまで米国企業を勧めているのかがお分かりいただけたと思います。
おさらいしますと、次の通りです。
【配当金を狙った投資が米国一択である理由】
1、連続増配企業の多さと年数の長さ
2、米国企業の営業利益率の高さ
3、右肩上がりが止まらない米国企業の強さ
配当を長年増配させるには、どんな経済状況でも増配をやめないような
企業の『体力』というものが非常に重要となってきます。
それを持っている企業が多いのが、アメリカ。
そして、配当の源泉となるのが利益。
そもそも利益を出し続けていないと、配当を出そうにも出せないんです。
そういった面でも、米国企業の営業利益率の高さというのは
非常に魅力的であり、今後も十分に期待が持てると言えます。
では、最後までご覧いただきありがとうございました。
ばいちき!!
株式投資は自己責任です。この記事は著者の主観が多く含まれた内容になってます。この投資で絶対に利益を得ることができるという記事ではございません。ご注意ください。