こんにちは、現役銀行マンブロガーのゆうちきです!
平日は某地方銀行でバリバリ働き、
仕事終わりや休日はブロガーとしてブログを書いています。
最近の悩みは、「夜更かししてしまうこと」です(笑)
朝起きるのきついのが分かっていても、
なぜか時間がもったいないと思ってしまい、ついつい夜更かし。
結局、次の日の朝に後悔するという毎日です、、、
頑張って早く寝て、朝の時間を有効活用できるように頑張ります!
さて、今回は『VIX指数』というものをご紹介したいと思います。
・デイトレードになりたいわけではないけど、ある程度は株価チャートを見れるようになりたい方
・これから個別株投資にチャレンジしたい!という方
・インデックス投資に飽きてきた方
一体、『VIX指数』って何??
投資中上級者であれば、ほとんどの方が知っていると思います。
しかし、投資初心者の方は『VIX指数』と聞いても8~9割の方はピンとこないですよね?
そんな投資初心者でも理解できるように『VIX指数』を分かりやすく解説してきます。
VIX指数は、投資家の“心理状態”を表している
VIX指数は、Volatility Index(ボラティリティ インデックス)の略です。
この言葉をかみ砕くと、、、
ボラティリティは一般的に価格変動を表す言葉で、
日本語で「振れ幅」や「変動性」という意味で、簡単に言うと株価の値動きの幅のこと。
例えば一週間で、株価が14%上昇した銘柄が2つあるとします。企業Aの株価は毎日2%ずつ上昇したのに対して、企業Bの株価は1日目+5%、2日目-8%、3日目+9%などと株価の動きが不安定だったとします。この時振れ幅が大きい企業Bの方が、ボラティリティが大きいと表現します。
一方、インデックスは「指数」と訳すことができます。
「指数」をすごくざっくり言うと、複雑なデータを簡略化して、
誰でも理解できる数値で表したものと言えます。
つまり、株価の値動きの幅(変動率)を簡単な数値として表したものです。
中でも、VIX指数はアメリカの主要指数の一つであるS&P500を対象とするオプション取引をもとに算出されており、
(この部分は話せば長いので割愛します。)
この数値が高ければ高いほど投資家が市場に対して恐怖を感じている
ということを表しています。
反対に数値が低ければ低いほど、投資家は市場に対して安心している状態であると言えます。
要するに、
数値が高いとS&P500のボラティリティが大きくなる可能性があるということです。
このことから、VIX指数は通称『恐怖指数』とも呼ばれています。
なので、VIX指数は投資家の市場に対する心理状態を表していると言えるのです。
値を見るときは「20」が一つの目安
VIX指数の値を見るときは、「20」が大きな分岐点だと思ってください。
この指数は一般的に「20」を超えると、
市場に対して投資家が恐怖を感じている(市場が荒れそう)と読み取ることができ、
「20」を下回ると、市場に対して投資家の心理は安定していることを示していると言われています。
ちなみに、現在(2021年8月5日時点)のVIX指数はこんな感じです。
17.73という値になっており、投資家たちは市場に対して警戒心が強くないことを示しています。
デルタ株の感染拡大への懸念があるものの、
S&P500は最高値を更新し続けていますし、ハイテク株も非常に強いのが現状なので、
投資家もしばらくは大丈夫だろうという見方なのかもしれません。
『S&P500』と“逆”に動く『VIX指数』
こちらのチャートをご覧ください。
これは、アメリカのS&P500とVIX指数を比較したチャートになります。
(青⇒S&P500、赤⇒VIX指数)
これをみてお分かりかもしれませんが、ある法則があるんです。
それは、VIX指数はS&P500と負の相関関係にあるということ。
つまり、
VIX指数とS&P500は逆の動きをする
ということです。
S&P500の株価指数が下落した局面で、VIX指数が大きく上昇しているのがお分かりですか?
しかも、一回や二回ではなく、ほぼ確実にこの動きをしていますよね?
これは偶然だろとは言えないですよね(笑)
実際に、歴史を見てみると
- 2001年9月 アメリカ同時多発テロ⇒49.35
- 2003年3月 アメリカのイラク侵攻⇒34.40
- 2008年10月 リーマンショック⇒89.53(過去最高)
- 2020年3月 コロナショック⇒85.47
と、歴史に残るような株価が大暴落する出来事と同時にVIX指数は上昇するというセオリーがあるのです。
実際に『VIX指数』を投資に活用するには?
では、このVIX指数を実際の投資にどうやって活用していけばいいのかというお話をしていきたいと思います。
もうそんなの言われなくてもなんとなく分かったよ。
VIX指数がS&P500と逆の相関関係にあるなら、VIX指数が高くなったときに買い増せばいいんでしょ?楽勝だぜ!
ダーーーーーーメ!!
確かにそれはそうだけど、それだけの理由で安易に株を買い増すのは危険なんだよ、、、。
え~~~。そうなの??せっかく使えると思ったのに!
でも確かにそんな単純な話が通用するならみんなぼろ儲けだよね(笑)
そうそう!そう考えるだろうとおもったから、いまからVIX指数をどうやって自身の投資に活用していけばいいのかを説明するね!
VIX指数を鵜呑みにしてはいけない
VIX指数はS&P500と逆の相関関係になっている。
でも一方で、VIX指数はボラティリティの大きさを示していると説明しましたよね?
つまり、VIX指数が高いということは株価が大きく上昇する可能性も高ければ、
それは株価が大きく下落していく可能性も含んでいるということです。
こちらの図は、それぞれのVIX指数の値に対してS&P500にどれほどのボラティリティ(振れ幅)が予想されるかというものを表した図になります。
VIX指数の値が高くなっていけばいくほど、プラスマイナスの幅が大きくなっていくことが分かりますよね?
なので、大きく下落する危険性も含んでいると理解しておいてください!
加えて、先ほどのS&P500との比較チャートでは、
ほとんどが逆相関関係になっていましたが、
過去に何度かVIX指数が上昇したのにも関わらず、S&P500も上昇したこともあるのです。
なので、VIX指数とS&P500は完全なる逆相関関係ではないということもしっかりと頭に入れておいてください。
VIX指数とS&P500は“ほとんど”逆相関関係という認識で大丈夫です。
あくまでも、投資する上での判断材料の一つ
VIX指数は確かに歴史を振り返ってみればS&P500と逆相関関係にあるため、
投資するタイミングを計るための重要な指標の一つとなるのは間違いないです。
ただ、先ほども説明したように100%の確立ではないということと、VIX指数が上昇していてもどこが天井かということは誰にも予想できないことなので注意が必要だと言えます。
ですので、
「VIX指数が上がったから全資金を突っ込んじゃおう!!」
なんて投資の仕方はくれぐれもやめるようにしてください、、、(笑)
『VIX指数は、あくまでも投資する上での判断材料の一つ』であると心得ておきましょう。
VIX指数に連動するETFに投資するのはアリ
S&P500と逆相関関係が強いということから、
S&P500のリスクヘッジ(リスクの備える)としてVIX指数に連動したETFに投資している方も少なくありません。
例えば、コロナショックのように世界的な株価の大暴落が起こった時に、
VIX連動ETFを購入しておけば株価下落の損失を大きく減らすことができるということです。
実際にVIX指数に連動しているETFはこちらです!
~VIX指数に連動しているETFは~
・VIX短期先物指数【1152】
・VIX中期先物指数【1153】
主にこの2種類になります。
実際に去年(2020年2月頃)コロナウイルスが流行りはじめた頃、
株価は大きく下落しましたが、VIX短期先物指数【1152】は急角度の右肩上がりで上昇しました。
なんと一口当たり5~6000だったのが18000円近くまで値上がりしました。約3倍の値上がりです。
こういった風に、株価が大きく下落したときに備え、リスクヘッジ先としてVIX指数に連動しているETFの保有は大いに有効な手段のだと言えます。
あまり長期投資には向いてないと言われています。
その要因は、S&P500が右肩上がりでずっと成長をしているからです。逆相関関係にあることから、実際にVIX指数連動ETFは基準価額が下がり続けています。
万が一のためのリスクヘッジ商品と捉えておきましょう!
『VIX指数』が見れるアプリは??
では、最後にVIX指数が簡単に見れるアプリをご紹介したいと思います。
僕がVIX指数を見るときに使っているのは『Trading View』というアプリです。
このアプリは、株価が見れるアプリの中でも圧倒的に見やすくて使いやすいと思います!
特にこのアプリのおすすめポイントは「チャートの比較機能」です。
こういった感じで違うチャートと重ね合わせることもでき、
簡単に比較することができるんです。
これはS&P500(オレンジ)と比較したものですが、
先ほどご紹介したように真逆の動きをしていることが一目瞭然ですね!
まとめ
どうだろう?マネ男君分かったかな?!
分かった!VIX指数は投資家の心理状態を表す指標で、S&P500とだいたい逆相関関係にある!
でも、100%そうってことはないからあくまでも判断材料の一つ!ってことだよね!
素晴らしい!完璧だよ!
とりあえず今回はそれだけでも理解していれば十分!
VIX指数は投資家が市場に対して抱いている心理状態を簡単な数値として表しているものです。
S&P500と逆相関関係にあり、S&P500に連動する投資信託などを保有している方にとって大きな判断材料の一つになると思います。
ただ、100%の逆相関ではないということを肝に銘じておき、VIX指数が上がったからと言って株をドバっと買い増すということはやめましょう!
そんな単純な話なら、世の中みんなお金持ちですからね、、、(笑)
投資初心者の方は、今回の記事でVIX指数が何者かある程度分かったと思うのでしばらくVIX指数とS&P500の動きに注目してみるといいと思います。
最後までご覧になってくださってありがとうございました。
皆さんの人生が投資で少しでも豊かになりますように!
それでは、バイちき!!
投資はあくまでも自己責任です。
この記事は、投資で絶対に利益を得ることができるという記事ではございません。ご注意ください。